※転載厳禁、楽団外秘
倉敷管弦楽団役員会 会議概要
日 時:2023(令和5)年3月11日(土)20:00~21:15
場 所:Zoom
出 欠:次のとおり
【出席】菊池、原田宗、佐藤、下山、岡崎、原田洋、串部、山口、松本、藤田、赤塚、栗木、糸島、月本、羽井佐、福島、浅野絢、澤田、浅野尚、大西
【欠席】上原、関、樋口
概 要:次のとおり
◇ ウクライナ国歌演奏に代わる対応について/倉敷音楽祭におけるウクライナ国歌等の演奏について
<結論>
インスペクターから本件に係る経緯の説明があり、音楽祭に招待する在住ウクライナ人やウクライナ避難民への敬意と支援の意を込めてウクライナ国歌を演奏することを企図したが、諸般の事情によりこれを取りやめ、別の曲(ふるさと)を演奏することが提案された。出席役員から意見を聴取し、演奏自体への反対はなかったため、実施することとした。
<経緯>
インペクがマスコミ報道等でウクライナ募金活動団体を知り、公演の際に協力できないかと考え、団長了解のうえ主催者(市、アルス)に打診したところ、是非にとのことであったので、国際課を通じて募金活動団体のNPOユーラシアを紹介してもらった。
その窓口となる内山副理事長と直接会い、募金額とその使途が公表されることを確認したうえで、副理事長からステージで募金活動を呼びかけたいこと、インペクから国歌演奏したらどうかと話をし(たところでリリヤさんから電話がかかってきて、副理事長がリリヤさんに国歌演奏をしてくれると伝えてしまったため、引っ込みがつかなくなり)、急遽楽譜を配布して試奏をし、臨時役員会を開催して特に反対意見がなかったことから実施することとした。
また、指揮者から国歌を歌う人が必要ということから、募金活動で歌っている杏奈さんに歌えるかと打診したところ、喜んで歌いたい旨の返事があった。
しかし、その翌日に役員から、知人のウクライナ人に国歌演奏をする旨を伝えたところ、国歌演奏するならコンサートには行かないといわれた、との連絡があったことから、このまま進めることは問題があると感じ、NPOに事情を説明したうえで国歌演奏は難しい旨を伝えたところ、代案として「紅いカリーナは草原に」が提案された。
しかし、この曲はオーケストラ譜が無いことから、例えば「花は咲く」はどうかとNPOに尋ねたところ、杏奈さんが毎回コンサートの最後に歌っている日本の歌「ふるさと」の方がよいのではないかと返事があった。
また、チャリティコンサートにならないよう、ステージで募金の呼びかけをするのは避けたいし、最悪はステージでは何も無しということも有り得るとNPOに伝えたところ、杏奈さんの歌も無くなると彼女はショックを受けて募金活動にも来なくなるのではないか、何とかできないかとの申し出があった。
そこで、以上のことを踏まえ、役員会に次のように提案した。
(3月11日役員会開催の案内を参照)
役員会で出された主な意見は次のとおり。
・コンサートを政治的な場所にしたくはないので、国歌はやめて温厚なものがいい。
・ウクライナに寄り添ったことはしたいが、国歌演奏までとは思わない。
・他国の国歌を演奏するのは決意がいるが、そこまでは持てないので無くなることはいい。
・主催者が良いという範囲でやればよい。
・島国に住んでいることで国際的なことには疎いこともあった。今回のことは良い勉強になった。
・インペクが国歌演奏について相手側に提案する前に役員会に諮るべきところ、そうできていなかったことは反省してもらいたい。
・倉管から歌を頼んだ以上、それを反故にすると別の問題となるため、ふるさとは演奏すべきではないか。
・トルコ・シリア地震の義援金も併せて行ってはどうか。
→市国際課に聞いてみるが、楽団がするものではないので、実施団体がいないと難しいのではないか。
→ 市では本庁、各支所に募金箱を設置し、ウクライナ人道支援義援金とトルコ南東部地震義援金を受け付けている。市内のトルコ募金活動団体は承知していない。
・ウクライナ人の中にいろいろな考えがある中で、募金活動への支援を倉管が行うことに問題があるという人が出てくるのではないか。
→ 国歌の演奏と募金活動は別物であり、考えすぎではないかという意見あり。
・募金活動に関しては倉敷市も(庁舎敷地内で活動の場を提供するなど)応援している。倉管は、その応援する倉敷市に協力しているという考え方もあるのではないか。
→そういう考え方もよいのではないかという意見あり。
以上
3月11日役員会の案内(3月10日)
役員各位
役員の皆さん、ご意見ありがとうございます。
この度の国家演奏については、多くの方々からの意見を集約した結果、主催者に迷惑をかける恐れがあるため、撤回させてください。
また、代案の“紅いカリーナは草原に”については、楽譜がないことから実現困難として、これも撤回させてください。
しかし、全撤回というのは次の理由から避けたいです。
一旦はリリヤさんの娘、杏奈さんに歌うことを依頼したため、既にヴォイストレーニングを始めるなど、オーケストラと歌えることをとても楽しみにしているそうです。
杏奈さんは、母リリヤさんがウクライナ人、父が日本人のハーフで、小学3年からこれまで倉敷で生活している倉敷市民です。倉敷青陵高校合唱部で歌をはじめ、現在、ウクライナの平和や幸運を祈る曲を歌うことで募金を呼び掛ける活動をしています。
そこで、杏奈さんが、いつもプログラムの最後でよく歌っているという日本の曲「ふるさと」等をオーケストラで伴奏してあげるのはどうかなと考えています。そうすることは、彼女が行っている募金活動を間接的に応援することになるし、何より杏奈さん自身に勇気を与えられると思います。
歌う曲は、前半のアンコールという位置づけで、菊池さんが杏奈さんを紹介して演奏し、終わったら15分間の休憩、切り替えて後半プログラムに移ります。
短期間に二転三転と混乱させて申し訳ありませんが、この提案について、役員会で協議できればと思っていますので、よろしくお願いします。
以上
インペク原田
役員から寄せられた意見
・演奏して問題になるのはよろしくない。ウクライナ人全体の国歌に関する問題は置いておいて、招待するウクライナの方々に問題がないようなら、第2案の民謡をアレンジして演奏するのがよいと思います。フルオケでなくても、弦楽合奏などの方法はあると思うので、音楽の造詣の深い選曲委員会で編曲なりの対応してはどうか。
・募金イベントをする事については反対ではない。カルテットで演奏する事になった場合、演奏は休憩時間中にロビーコンサートにしてはどうか。
・ウクライナ人で国歌を聞きたくないというのは親露派ということか。いちいち遠慮してたら切りが無いのでは。親露派に寄り添うつもりはない。
・ウクライナ東部は、ロシア・プーチン政権を支持する人々が多く存在していると理解していますが、この方たちがウクライナ国歌を聴きたくないと言うことでしょうか? 主権を守ろうとするウクライナ人を支持し、それを象徴する国歌を演奏することは、「ウクライナ人の心に寄り添うという趣旨」に沿い、問題ないのでは。募金もロシア・プーチン政権の侵攻によって戦火にあえぐ、主権を守ろうとするウクライナ人のためのものと理解しているので、整合性がとれると見ています。もちろん、「紅いカリーナは草原に」も、国歌とならび、この侵略戦争を闘うウクライナ国民の想いを象徴する歌であることにはかわりありませんので、ご提案の代替え案でも構いません。逆にこれらを拒むようであれば、倉管自体がロシア・プーチン政権を支持していると見なされないか心配です。また日本もかつて侵略戦争をおこない、その代償は今も払い続けています。その反省があるならば、我々日本人によるロシア・プーチン政権支持はあり得ませんし、表面的な国際理解はそぐわないと思います。その意味で、どちらかが実現するよう尽力下されば幸いです。ウクライナ国歌をオケ伴奏でおこなっても良いと思いますし、国歌がそぐわないと判断されるならばハープないしピアノ伴奏による「紅いカリーナは草原に」でも良いかと思います。
・文面からでは今回の経緯ははかりかねますが、ステージ上での演奏ではなく、開演前、休憩中あるいは終演後のロビーでの演奏(オケ伴奏でなく、弦楽やピアノ伴奏等)であれば問題は生じないと思います。ステージでの演奏は演奏者、聴衆にある程度の強制力が働きますが、ロビーでの演奏であればそのあたりはあくまで個人の任意です。今回はあくまで倉敷音楽祭の演奏会であり、ウクライナの支援演奏会ではないので、その程度にとどめておく方が演奏会の趣旨にも合うように思います。
・音楽祭でやるには国歌は重いのではないか。楽譜が用意できるなら「紅いカリーナは草原に」で行う方がまだよい。
・「ステージ上でリリアさんを紹介する事」(募金の案内をすること)、「ウクライナ国歌を演奏する事」、この 2 点に関しては疑問があります。今回の演奏会は”倉敷音楽祭”だと私は理解しておりますが、上記 2 点を行うならば一気に”チャリティーコンサート”へと色が変わってしまいます。世間は誰もがウクライナの支援をしたいと思っているわけではなく、お客さまは倉敷音楽祭には日々のニュースを忘れ、純粋に音楽祭を楽しみに来ているのではないでしょうか。
ウクライナ国歌演奏について(3月8日)
役員各位
先日、ウクライナ国家演奏と決まったばかりですが、少々我々日本人には知り得ない事情が浮き彫りとなってきました。
簡単に説明すると、
ウクライナ西部リビウのリリヤさんは、このウクライナ国家をぜひ演奏してほしいと言われてますが、おそらく東部のウクライナ人は、聞きたくないようです。
聞きたくないウクライナ人がいる以上、ウクライナ人の心に寄り添うという趣旨に沿わないため、別の曲を演奏する又はやめるという選択かなと思います。
ただ、リリヤさんの娘のアンナさんが、一旦はウクライナ国家を歌う気で練習を始めたこともあり、やめるという選択はとりにくい、とれないところです。
つきましては、アンナさんが募金活動でいつも歌っているウクライナ民謡、紅いカリーナは草原にをアンサンブルででもできないかと考えているところです。オケ楽譜は探しても見当たりません。ピアノ譜は入手したので、ちょっと皆さんでどうやったらできるか考えていただけませんか?
国際紛争にはいろいろな問題がありますね😅いい勉強になりました。
しかし、なんとかして喜んでもらいたいので、ご協力よろしくお願いします。
インペク原田
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